こんにちは、かずMRです!
この記事を読んでいるあなたは、おそらく最近オンコロジーMRに転籍や転職したか、オンコロジーMRとしてさらなる高みを目指している方ではないでしょうか。
MRという職業は言わずもがな、医薬品情報を取り扱うスペシャリストです。
その名に恥じないよう、様々なサイトを駆使して情報を収集すべきですよね。
この記事では、現役オンコMRが現場で活用しているサイトを6つ厳選して紹介します。
① Consensus(AI論文検索エンジン)

オンコMRなら必携。質問を投げるだけで、関連論文をAIが自動でリストアップ。
論文検索といえばPubMedや医中誌を思い浮かべる方も多いかと思いますが、ConsensusはAIを活用した次世代の論文検索エンジン。
驚くべきはそのシンプルさ。たとえば医師から「免疫関連有害事象の発現リスクに年齢は関係ある?」と聞かれた場合──
そのまま文章で入力すれば、関連論文を優先度付きで瞬時にリストアップしてくれます。
・自然文で質問可能(英語 or 日本語)
・AIが重要度順に論文をソート
・無料で利用可能(登録不要)
実際、私がこのツールを使って医師に情報提供した際、「なんでそんなに早く論文見つけられるの?」と驚かれたほど。
先生が知らないツールを使いこなす=“頼れるMR”としての信頼構築にもつながります。
② Cancer Channel(がん情報チャンネル)|動画学習サイト

ガイドライン・治療概論を“動画で”体系的に学べる、オンコ初学者の味方。
オンコロジー領域に配属されたばかりの頃、右も左もわからず不安な中で出会ったのがこのサイト。
「がん情報チャンネル」は、NPO法人キャンサーネットジャパンが運営する信頼性の高い医療動画ポータルです。
特におすすめの理由は3つ:
・最新のガイドラインに準拠した内容
・がん種別に体系的に整理されている
・無料で誰でも視聴できる
患者さん向けコンテンツではあるものの、想像以上に内容が専門的かつ丁寧。
「胃がん治療の全体像が掴めない…」「免疫療法の基本を復習したい…」そんなときにピッタリです。
情報の“全体像”を短時間で把握できるのは、忙しいMRにとって大きな武器になるはず。
👉 https://cancerchannel.jp/alliance/associations/cancer-net-japan
③ がん対策図鑑(旧:がん対策新聞)|レジメン把握

オンコ初心者もベテランも、レジメン全体像をつかむならここ。
新たながん種を担当することになったとき、私がまず開くのがこの「がん対策図鑑」。
現在承認済みのレジメンから進行中の臨床試験、使用頻度ランキングまで一望できる神サイトです。
- がん種別に体系化された情報構成
- 試験中レジメンや過去の失敗試験もカバー
- スライド形式で結果が“色”で直感的にわかる
内容は医師・患者双方にとって実用的で、「治療選択肢を増やす」ことをテーマに編集方針が一貫しているのも信頼ポイント。
学会前や先生とのディスカッション準備として活用すれば、即戦力の知識を短時間で得ることができます。
④ DocTranslator(ドックトランスレーター)|論文翻訳サイト

英語論文を日本語で即読破!図もレイアウトもそのまま翻訳。
「Consensus」などで取得した英語論文、みなさんはどうしていますか?
私が英語論文をPDFのまま、レイアウトを崩さず全文翻訳したいときに使っているのがこの「DocTranslator」です。
- 文字数・ページ数 無制限で無料翻訳
- PDFの図表・レイアウトそのまま
- アップロードして数秒で日本語化
翻訳エンジンはGoogle翻訳ベースとの噂もありますが、とにかく「早い・崩れない・便利すぎる」の三拍子が揃っています。
まだあまり知られていないので、周囲のMRに共有したら「神じゃんこれ…」と驚かれました。
👉 https://www.onlinedoctranslator.com/ja/
⑤ X(旧:Twitter)|リアルタイムで“学会参加”気分を味わえる神ツール
オンコロジーMRにとって、「X(旧Twitter)」はリアルタイムの情報収集ツールとして欠かせません。
私自身、以下のようなアカウントを中心に活用しています:
- 海外の学会公式アカウント(例:@ESMO, @ASCO)
- 国内外の著名な医師・研究者(オンコロジー領域に特化)
- 他社のMRや薬剤師、医療メディア系アカウント
どんなメリットがあるの?
- 学会に“行かなくても”最新トレンドが流れてくる
⇒ 学会期間中に投稿される要点や写真で、まるで現地参加しているような感覚に - ニュースよりも早い
⇒ 社内レターやニュースサイトより圧倒的に早く、情報の「鮮度」が違います - 現場の声・意見も拾える
⇒ 医師が臨床で感じたことや論文の考察など、一次情報がそのまま出てきます
活用TIPS
- 「#ESMO2024」「#ASCO2024」などのハッシュタグで検索
- 英語が苦手でも、機械翻訳+要点だけ拾う運用でOK
- 学会の公式スライドURLがシェアされることも多い(一次資料に直リンク!)
⑥ がん情報サービス|都道府県・施設単位で“対象患者数”が見える神ツール
オンコロジーMRとして、製品のターゲットとなる患者数をどれだけ“具体的に”把握できていますか?
そんな時に重宝するのが、この「がん情報サービス」です。
国立がん研究センターが運営する公的かつ信頼性の高いがん情報ポータルで、私も新薬や新適応追加のたびに必ずチェックしています。
何ができるの?
- 全国・都道府県ごとのがん罹患数・死亡数の把握
- 施設ごとのがん登録件数(がん種別)まで確認可能
- 推定患者数をもとに、販促戦略や資源投入を検討できる
私の活用例
ある新適応の上市前、「この適応症の患者さん、うちのエリアにどれくらいいるんだろう?」と思い調査。
がん情報サービスで該当がん種を検索し、エリアの主要拠点病院の症例数を確認。
それをベースに、リソース配分(講演会企画や資材投下)を戦略的に調整しました。
がん情報サービスとは?
「がん情報サービス」は、がん対策基本法(平成18年法律第98号)に基づいて設置された公式情報サイト。
運営母体は国立がん研究センターであり、以下の特徴を持ちます:
- 公平性:多様な立場の意見を反映
- 中立性:厚生労働省の交付金による運営
- バランス:専門家・患者経験者など多様な評価者による情報監修
さらに、以下のページでは運営体制や編集方針も明示されています:
まとめ|ツールを使いこなすものが勝つ
いかがでしたでしょうか。
ここまで6つのサイトを紹介しましたが皆さんいくつ知ってましたでしょうか。
オンコロジー領域は、情報量が多く複雑で日々アップデートされる世界。
だからこそ、賢く・効率よく情報にアクセスするスキルは必須です。
今回紹介した6つの神サイトを駆使すれば、あなたの情報収集力・提案力は間違いなく一段上がるはず。
お気に入り登録して、日々の活動に役立ててくださいね。
記事が参考になった方は、ぜひブックマーク&SNSでシェアしていただけると励みになります!
ではまた!

コメント