こんにちは、かずMRです!!
「患者さんのために働きたいです」
製薬会社の面接で、多くの就活生が口にするフレーズです。
その気持ちは本物かもしれない。でも、私はこう思います。
それだけじゃ、絶対に足りない。
なぜなら、製薬会社は“営利企業”だからです。
慈善事業ではありません。
利益がなければ、どんなに素晴らしい理念も続きません。
現実として、会社の売上が新薬開発の資金となり、未来の患者さんを救うことにつながっているのです。
つまり、MRの本質は「営業」です。患者さんを救いたいなら、まず数字を上げること。
それが、真に意味のある患者貢献の第一歩です。
これを理解せずに志望動機を考えることは、無謀だと思います。
かずMRの就活生時代
もう、10年前の話になってしまいますが、私にも就活をしていた時代がもちろんありました。
父が医療機器メーカー、母が看護師として働いていたこともあり医療業界で働きたいという思いはいつもどこかにありました。
今でも覚えているのですが、就活生向けのフォーラム?に参加していて急におなかが痛くなりトイレで携帯をいじりながら用を足していたとき、あのアステラス製薬から「MRってどんな仕事?」という動画付きのメールが飛んできました。
それを目にしたとき、「あ、これだ」と思い、私は製薬業界のMR職1本に絞り就活を始めました。
当時使っていた就活ノートが手元に残っているのですが、20社ほどESを提出しており、最終面接には7社、内定はありがたいことに5社からいただきました。
内定の内訳は、当時の御三家、大手外資系が含まれています。
自分でいうのもアレですが、ほかの就活生を見てもかなり多くの内定をもらえていました。
でも、就活を始めたころは一次面接すら通過できずかなり苦労していました。
だけど、ある時コツをつかんだんですよね。
それが、「MRは、営業である」ということ。
こんな当たり前のことを、当たり前に理解することが就活の突破口だったんです。
MRという職業のリアル
私は現在、オンコロジー領域でMRとして働いています。
がん治療に使われる薬を扱い、大学病院やがん拠点病院の医師と日々向き合っています。
そこには、命を救う緊迫感もありますが、営業としての現実もあります。
処方が増えなければ評価されませんし、成果がなければ居場所はありません。
数字が悪くてもすぐクビになるわけではないので、ビビりすぎる必要はありませんが、でもシビアな世界であるのも事実です。
そう、製薬会社の中で、MRは数少ない“売上を直接稼ぎ出す存在”です。
だからこそ、社内外からの期待もプレッシャーも大きい。
しかし、それを超えて成果を出した時の達成感は、何物にも代えがたいものがあります。
患者貢献は“結果”である
MRとして最前線で働いていると、「ありがとう」と言われる瞬間があります。
「この薬、患者さんに効いたよ。ありがとう」
そう言われた時、心から嬉しい。自分の届けた情報が、誰かの命に繋がったと感じる。
でも、それは“結果”であって、“目的”ではないんです。
目的は営業として、製品を適切に提案し、採用・処方につなげること。
売上が上がれば、新しい薬を開発するための研究開発費に使える金額も増えます。
そこに成功すれば、その先に患者さんの笑顔がある。
それがMRという仕事の構造です。
就活生に伝えたい、本質的な志望動機
だからこそ、就活生に伝えたいのは、「患者貢献がしたい」は志望動機にはなりえないということです。
私も最初は、「御社の○○の製品は素晴らしく、患者貢献ができるからぜひ入社したい」と自分なりに熱意をもって語っていました。
でも、人事の方は耳にタコができるくらいにはこの志望動機を聞いているのではないでしょうか。
そして、「ああ、この人はMRの本質を分かっていない」と思われてしまっていると思います。
だって、「患者貢献をしたいならボランティアでもやれば?」「NPO法人に勤めたら?」と思いませんか?
実際、コレを私は面接官に言われました。
私もこの志望動機で当然のごとく面接で落とされてしまったのです。
まとめ:ボランティアじゃない、営業なんだ
患者貢献は大切です。
でも、それを実現するために必要なのは、まず「営業」という役割に向き合うこと。数字を追い、戦略を練り、対話し、提案し、成果を出す。
その先に、確かに誰かの命がある。
この本質を理解してはじめて、MRになるための志望動機を構成することができるようになるのです。
じゃあ、実際に私が製薬会社の就活の際にどのような志望動機を話したか。
それは次回、詳細に話していこう。
?近日公開:製薬会社に内定がもらえる志望動機とは?
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