オンコロジーMRとして現場に出て、まず強く感じたのは、
「医師との面会のしやすさが全然違う」という驚きでした。
もちろん、製品や施設によっても違いはありますが、
プライマリー領域で「門前払い」が日常だった頃と比べると、
まるで別世界のように感じたのです。
目次
面会のしやすさの裏には“命”がある
では、なぜオンコロジーでは面会してもらいやすいのか?
それには明確な理由があります。
それは──
その先に“一刻を争う患者さん”がいるから。
プライマリーケア領域では、高血圧や糖尿病など慢性疾患が中心です。
治療は長期戦で、医師の判断に多少の余裕もあります。
一方で、がん治療は違います。
時間との勝負であり、命との向き合いです。
情報の価値が“命に直結”する
さらに驚いたのは、オンコロジー製品における副作用の重さと頻度。
- プライマリー製品:副作用発現率10〜20%(もちろん、製品による)
- オンコロジー製品:90〜100%が当たり前
しかも、ただ多いだけではありません。
重篤な副作用や、命に関わる副作用が多く存在するのです。
そんな背景もあり、医師はMRからの情報提供に高い価値を見出しています。
- 「この副作用のマネジメント方法が変わった」
- 「新しい試験データが出て、治療方針に影響があるかもしれない」
- 「この薬、先生の患者さんに適している可能性があります」
──こうした情報が、治療の選択を左右し、患者の生死に関わる可能性があるからこそ、
医師はMRに“会いたい”と感じてくれるのです。
MRとしての“一言”が持つ責任
オンコロジーMRになって、私が最も強く実感したのは、
「自分の言葉一つで、誰かの命に影響するかもしれない」という責任でした。
なんとなく伝えた情報、言い回しを誤った説明、
アップデートを怠った古い知識──
それらがすべて、重大な結果につながりかねない。
オンコロジーは「情報を渡す世界」ではなく、
「命を背負って会話する世界」だと、私は思っています。
次回予告
そんな責任ある現場の中で、私が初めて得た成功体験とは?
準備が実を結び、「あの言葉」をもらえた瞬間のことは今でも忘れません。
あのときの俺に読ませたいMRノート


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