こんにちは、かずMRです!
オンコMRって営業所で見るとなぜか暇そうに見えませんか?
私もプライマリーMR時代、そう感じるMRの一人でした。
卸訪問はしてないし、昼過ぎまで得意先に行かず、「ほんとに仕事してるんか?」なんて思ってました。(ごめんなさい)
でも、実際自分がオンコMRになってみるとその謎が解けました。
かつて私のようなMRがオンコMRに対して抱えていた疑問にお答えするために、今回はオンコロジーMRのリアルな1日を余裕のある日と忙しい日に分けてご紹介します。
これを読んで、「ああ、そうだったのか」とオンコMRに対して少しでも優しくなっていただけると嬉しいです!
オンコロジーMRのスケジュール
余裕のある日
7:00 起床
8:00 自宅出発
9:00 会社着、メールチェック&返信
10:00 ミーティング
11:00 先生からいただいた質問の回答を調べる
12:00 昼食
13:00 得意先への移動
14:00 アポイント面談
15:00 病院のカフェで内勤
16:00 アポイント面談
17:00 医局で先生を立待ち
18:00 日報作成後、帰路に就く
忙しい日のスケジュール
6:00 起床
7:00 自宅出発
8:00 メールチェック
8:30 昼のWEB講演会の準備
9:00 ミーティング
10:00 研修(学会Update情報など)
11:00 得意先へ移動
12:00 WEB講演会
13:00 次のアポ先へ移動
14:00 アポイント面会①
15:00 アポイント面会②
16:00 遅めのお昼ご飯
16:30 夜の講演会会場に移動と準備
18:30 講演会スタート
20:00 講演会終了
21:00 自宅着
22:00 製品知識テスト勉強
オンコロジーMRならではの特徴
どうでしたでしょうか?結構忙しいでしょ?
オンコMRは、専門性が高いため日々の勉強や準備で多くの時間を要します。
今はAIの進化で文献検索や勉強もかなり効率化できるようになってきていますが、やはり勉強にはかなりの時間を使います。
個人的に、オンコMRに移動して一番うれしかったのが、朝の卸訪問が少ない点です。
朝の卸訪問がない理由
まず、オンコロジーMRの特徴として「朝の卸訪問がない」ことが挙げられます。これは、プライマリー領域のMRと比べて大きな違いです。
このために、オンコMRになったといっても過言ではない…という人もいるぐらいです。
実際、プライマリー領域にいた頃は、早朝から卸MS(マーケティングスペシャリスト)との会話やサポートに時間を割いていました。
しかし、オンコロジー領域では、製品自体が高度で専門的なため、卸訪問よりも医師との直接的なコミュニケーションが重視されます。
これがQOL(Quality of Life)を劇的に改善した大きな要因です。
正直、朝の時間を自由に使えるようになったことは大きな解放感でした。
アポイント面談の多さ
オンコロジーMRは症例ベースでディスカッションすることが多く、単なる製品説明を超えた「治療方針の相談」や「レジメン選択」について話し合う機会が増えます。
そのため、先生方との面会時間が長くなりがちで、結果としてアポイントを設定してゆっくり話す機会が多くなります。
プライマリー時代は「10秒面談」も珍しくなかったので、こうした深い対話ができるのは大きな魅力です。
ただ、やはりイケてないMRはオンコMRにもたくさん溢れていますので、医師としっかり面談の時間をとっていただけるMRは限られています。
このシビアな部分はプライマリーMRでもオンコMRで大きく変わりません。
「どの患者にどの治療が最適か」「新たなエビデンスが治療にどう影響するか」といった、医師のリアルな悩みに寄り添える瞬間は、やりがいを感じる場面の一つです。
勉強と研修の重要性
さらに、オンコロジーMRは「自分の言葉一つで、誰かの命に影響するかもしれない」という責任感が求められます。そのため、日々の勉強や研修は欠かせません。
例えば、学会の抄録や最新のガイドライン、臨床試験データを読み込むことは日常茶飯事です。
これがプライマリーMR時代との大きな違いであり、やりがいでもあります。
ただ、この勉強量の多さに挫折する人も少なからずいます。
私の会社では、毎月のように学術試験があります。その試験に落ちると評価を落とされるのでいつも必死になって勉強します。
MRはそもそも勉強好きな人が多いイメージがありますが、皆さんはどうでしょう。
勉強好きであれば、今のところオンコロジー領域は情報のUpdateが非常に多いので楽しいですよ!!
講演会の多さ
オンコロジー領域では、講演会やシンポジウムが頻繁に開催されます。
これは新薬の登場が活発で、企業が競争的に市場シェアを拡大しようとしているためです。
このため、昼間のWEB講演会や夜のリアル講演会がスケジュールに組み込まれることも多く、時には1日に2回の講演会対応も珍しくありません。
「あれ?私ってイベント屋だっけ?」
とたまに思うくらいには講演会が多いです。
オンコMRももちろん販売情報提供活動に関するガイドラインを遵守する必要があるため、MRが話せる内容はかなり制限されています。
そのため、Dr to Drの機会である講演会は依然として重要な位置づけです。
最後に
このスケジュールを見て、「忙しそうだな」と思うかもしれませんが、私にとっては充実した毎日です。
朝の時間が確保でき、先生方と深いディスカッションができること、そして何よりも「自分が提供する情報が患者さんの命に直結する」という実感があるからこそ、やりがいを持って取り組めています。
もし、少しでも興味が湧いた方は、ぜひオンコロジーMRの扉を叩いてみてください。
次回は、私がオンコロジーMRになってから勉強やリサーチで活用しているサイトを厳選してお伝えします!

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