近年、MRのプロモーション活動はますます制限が厳しくなっています。
販売情報提供活動ガイドラインの存在により、医師の疑問や相談にストレートに答えることは困難になりつつあります。
そんな中で、MRが「伝えたいことを伝える」ための、数少ない合法的な場が講演会です。
- 他社との差別化
- 現場での使い方やデータ
- 医師の悩みに応える生の情報
これらを届けられるからこそ、講演会はMRにとって重要な武器です。
目次
とはいえ、講演会は「案内の仕方」で結果が決まる
ただし、最近は講演会の乱立により、
医師の参加率や視聴率は確実に下がっています。
- 「また講演会?多すぎでしょ…」
- 「忙しいから無理」
- 「時間が合わないし興味もない」
こんな返答に、私も何度も心を折られました。
ですが、あるときから「案内の仕方を変える」ことで、医師の反応が変わったのです。
講演会の案内は「企画の意図」を読み解くところから始まる
講演会には、企画者の意図があります。
- 登壇医師と聴講医師との関係性
- 学会・研究テーマとの親和性
- 他社製品との差別化ポイント
これらは案内状には書かれていない、**“裏の設計図”**です。
「〇〇先生と△△先生は同じ大学の出身で…」
「先生が以前話されていたテーマにまさに近くて…」
このように、**「この会はあなたのための会ですよ」**と自然に伝えることで、
「行ってみようかな」という気持ちが生まれます。
医師の略歴・関係性を調べておくのは基本
案内する前に必ず確認しておきたいのが、
- 登壇医師の略歴(出身大学・前職など)
- 担当医師との接点(元同僚・学会・過去の講演会)
- 所属病院間の関係性(連携病院・紹介元など)
こうした“つながり”があるだけで、
講演会への参加意欲が一気に高まることがあります。
最後に最も大切なのは「先生のニーズ」を把握しておくこと
これは講演会案内に限らず、全ての活動の本質ですが、
講演会を案内する上でも特に重要です。
- 最近どんな悩みを話していたか?
- 他社の何が気になっていたか?
- 新しいデータやトピックに興味があったか?
それがわかっていれば、
講演会が「まさにその答え」であることを伝えられるのです。
まとめ:依頼は“作業”ではなく“戦略”で
「〇月〇日に講演会があります。ご都合いかがですか?」
というだけでは、断られて当然です。
- 講演会の意図を読み解く
- 人間関係・略歴から参加動機を探す
- ニーズとの接点を見つけて伝える
この3つを意識すれば、
医師の「行ってみたい」という気持ちを引き出すことができます。
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