こんにちは、かずMRです!!

ねえ、ねえ、MRになるにはどうしたらよいの?



会社から内定をもらった後に、MR認定試験に合格する必要があるんだよ!



MR認定試験、それって難しいの?



実はね…結構簡単なんだ、今日それを解説するよ
「MRって資格が必要なの?」「試験って難しい?」
就活生や内定者の中には、MR認定試験に不安を感じている人も多いはず。
実際に受けた立場から、試験の仕組みや勉強のコツを初心者向けにわかりやすく解説します!!
MR認定試験とは?
製薬会社にMR(医薬情報担当者)として入社すると、ほぼ確実に立ちはだかるのが「MR認定試験」。
私も入社前に試験についていろいろ調べてはいましたが、実際に入社するまではあまり具体的なイメージができていませんでした。
この試験は、全国の製薬会社で共通の基準として設けられている、いわば“業界内の標準資格”。
MRとしての第一歩を踏み出すうえで、避けて通れない関門です。
誰が受けるの?
対象は、製薬会社にMR職として入社した新人。正社員はもちろん、会社によっては派遣や契約の人も受けます。
私ももちろん受験しました。
というか、受けないという選択肢はほぼ”皆無”です。
私の入社した会社では、1年目にMR試験に合格しないとボーナスは0円です。
それはそうですよね。
むしろ、勉強しかしてないのにお給料もらえちゃってるんですから。
受かりさえすれば、ボーナスももらえるなんてまさにボーナスタイムです。
つまり、製薬会社に入社したら、まずこの試験に合格しないと話にならないわけです。
試験はいつ行われるの?
MR認定試験の実施日程は、通常は毎年12月の第2日曜に実施されます。



「え?じゃあ、入社してからずっと何してるの?」



「ふっふっふ…、勉強、勉強、ひたすら勉強さ」



「ふええ…」
皆さんは製薬会社に入社が決まるといくつかのレクリエーションに参加後、研修所という名の地獄に缶詰め状態にされ数か月間社会人マナーやMR試験対策、製品研修を受けることになります。
研修内容は、座学にeラーニング、グループワーク…とにかく盛りだくさん。私の会社は、毎日のようにぺーバーテストがあり、テストの点数を毎日張り出され憂鬱な気持ちでした。
研修期間は?
研修期間は各社バラバラなのですが、だいたい4月に入社して7~8月ぐらいに現場に配属されるまで勉強漬けです。
夏ごろに配属地が決まり、赴任するのですが私もびっくりしたのですが、普通に先輩から引き継ぎを受けて一人でMR活動を開始するんですよね。
MRの資格持ってないのに、もはやMRの資格は必要ないのでは?と思ってしまいます。
そんな考えもむなしく、エリアを担当しMR活動を最低限行いながら、帰宅してから勉強、勉強の毎日でヘトヘトでした。
上司には、「エリアなんて回らなくてよいからしっかり勉強しろ」と毎日のように言われていましたが、担当を受け持ってしまうとなかなかそうはいかないんですよね。
慣れない環境下で体のバランスを崩してしまう人もいたのであまり無理せず、勉強に集中しましょう。
私も昼だけ得意先を回って、夕方は事務所で勉強させてもらってました。
MRの資格はどうして必要なの?
MRって、ただの営業じゃないんです。
医療用医薬品を扱う以上、安全性・有効性・倫理すべてに責任が求められます。
MR認定試験は、その最低限の水準をクリアしているかどうかをチェックするもの。
運営しているのは「MR認定センター」という第三者機関で、各社の内輪ルールじゃなく、業界全体で統一された基準なんです。
そりゃそうですね。患者さんに投与する薬を扱っているMRが倫理観なかったら大変なことになってしまいますよね。
たまに、大きな病院でMR資格保持必須の病院もあり、MR試験に合格していないと中に入れさせてもらえない施設も存在します。
国家資格じゃないの?
MR認定試験は、国家資格ではありません。
だけど業界内では「これ持ってないとMRとは名乗れないよね」ってくらい、事実上の必須資格になっています。
実際、認定に落ちると“独り立ち”が延期されたり、下手するとその後のキャリアに響いたり…なんて噂もあります。
私の先輩や、同期、後輩で今まで落ちたという人はまだ一人も聞いたことがありません。
試験内容とは?
試験科目は以下の3科目で、
- 医薬品情報
- 疾病と治療
- MR総論
※ 但し、医師、歯科医師、薬剤師については、資格を確認し試験科目の①~②を免除します。また、再受験者は、不合格となった科目を再受験してください。MR認定センターより引用(最新の情報をご確認ください。)
御覧の通り、薬剤師は①医薬品情報と②疾病と治療は受けなくても良いのです!
同期は薬剤師が多かったので、③MR総論だけの勉強だけでめちゃくちゃ楽そうで羨ましかったのを今でも覚えています。
まあ、でも薬剤師国家試験を通ってきてるんですから当たり前ですよね。
どれくらい難しい試験なの?
大の大人が、缶詰め状態になって勉強するのでさぞかし難しいのでは?と思うでしょ?
実は、そうでもないのです。
現在MR認定試験が始まってから32回試験が実施されましたが、合格率はなんと約80%です。
自動車免許の筆記試験の合格率は80%ぐらいなので、まあそんなもんです。
ただ、皆さんキャリアだったり転職のためだったりで死に物狂いで受験しているのでこれだけの高い合格率ということなのかもしれません。
合格基準は?
各科目ごとに一定の合格水準(非公表)を満たす必要があり、全科目で基準をクリアしなければなりません。
合格ラインは明確に公表されていませんが、例年7~8割の正答率が目安とされています。
全科目の合計点ではなく、各科目ごとに合否判定されます。
問題数は以下の通りです。
科目 | 問題数 |
医薬品情報 | 80問 |
疾病と治療 | 110問 |
MR総論 | 80問 |
合計で270問が出題されます。
問題数がかなり多く感じますが、すべて選択問題なのでしっかり勉強していればかなり時間が余ります。過去問をやっていればわからない問題は2~3問ぐらいという状態まで仕上げることも可能だと思います。
落ちる人の共通点は?
他社の同期の話でMR試験に落ちる人をネタでよく聞いたりしてましたが、だいたいこんな傾向がありましたね。
- 講義中寝てる
- 過去問をやってない
- 理解せず“暗記だけ”で進めようとする
- 社会人マナー・態度で研修所の評価が悪い(=推薦取り消しの可能性)
どこにでもこういう方はいますが、まだ学生気分が抜けておらずこれから始まるシビアな世界にまだ入り切れていなかったのかもしれませんね。
勉強法と対策のコツ(実体験ベース)
正直、今製薬会社のMRはかなりの高学歴化が進んでいます。
私の同期には東大、京大卒の方もいました。(なぜ、MRになったんだろうと不思議でしょうがなかったです。)
なので、対策も何も今までの受験勉強のように勉強すればよいだけなのですが、
あえて挙げるなら下記の通りですかね。
- まずは「講義資料の全体を把握」→全体像重視
- 自社の研修後にMRテキスト準拠の問題集をやりこむ
- 過去問の繰り返しは最重要(直前期にまとめノート活用)
- 「言葉の意味を理解」→「覚える」流れが大事
- 暗記だけじゃなく、病態・薬理は「イメージ」でつなげると定着する
- グループで問題出し合うのも効果的
私の場合、とにかく過去問をたくさん解いて、わからなかった部分を教科書に書き込んでいたという感じでした。この方法で、どの強化も9割以上は取れたと思います。
まとめ
MR認定試験は、製薬業界で働くMRにとって登竜門のような存在。
決して“超難関”ではありませんが、医薬品を扱う責任の重い仕事だからこそ、しっかりと学びを積み重ねる姿勢が大切です。
でも、このご時世で製薬会社に入社できている皆さんでしたらそこまで難しい試験ではありません。
それよりも、合格を目指すだけでなく、“良いMR”になるための一歩として、前向きに取り組んでいくことが大事だったりしますね。
あと、同期との研修中は数か月ホテル暮らしになる方もいますので、同期たちと毎晩遅くまで飲みに行っていたのは今思うとかなり青春してたと思います。
くれぐれも研修中に羽目を外しすぎて落ちないように!
わからないことがあればコメントください。
では、また!!


最後に
最後に、私が現役MRとしてリアルに感じる「現場の空気」や「自分なりの生存戦略」もコメント欄やXで随時発信しています。
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