こんにちは、かずMRです!!

はぁ…



どうしたの?



明日の先生のアポイント面会の準備しなきゃ



そんなに大変なの?



先生の好きな漫画全巻読んで返さないといけないんだ



おうふ…
皆さんは、MRの医師との面会の雰囲気や内容はもちろんご存じの通りかと思います。
ただ、私はプライマリー領域からオンコロジー領域に異動した感じたのはその面会の内容だったり雰囲気の違いです。
今回は、オンコロジーMRの普段の面会内容をのぞいて、皆さんが具体的なイメージを持てるようになれると良いなと思って書いてみることにしました。
そもそもプライマリー領域の時の面会はどうだった?
私がプライマリーMRだったころはとにかく製品以外で先生との共通点や話題がないか探す日々だったと思います。
「このサッカーチームは先生が好きなチームで今日勝ったからご機嫌良いかな?」
「あ、先生の誕生日だからお祝い言いに行かなきゃ。」
「今度の納涼会の打ち合わせに行こう」
とこんなことばっかり考えていたように思います。
もちろん、製品の情報提供もするが、生活習慣病に関する薬剤はデータのアップデートもほとんどなく数年前に出た情報をこすってこすって使い続けていました。
販売情報提供ガイドラインが年々厳しくなり、論文の提供も先生から求められたシーン以外でこちらから能動的に提供することも難しいため薬剤の話からどんどん遠ざかっていたように思います。
いい加減こんなことはやめたいなと転職サイトを毎日あさる日々だったが、運よく社内の公募でオンコロジーMRが出ていたので飛びついたら、運よく異動することができたわけです。
オンコロジーMRになってからの面会内容の変化
正直はじめは、先生との話についていくのがやっとでした。
そのことについては下の記事で書いたのでぜひ見てほしいです。


やはり、大きな違いは面会ネタの多さだと思います。
もちろん担当製品やがん種によるとは思いますが、がんの領域ではアンメットメディカルニーズが高く、1製品当たりの単価が高く利益率も高いため製薬会社がこぞって開発競争を繰り広げています。
ある調査によると現在臨床開発段階にある医薬品候補(パイプライン数)の約50%がオンコロジー関連とのことです。
しかも、その割合は今後も増え続ける予測となっているようです。
つまり、アップデート情報もプライマリー領域と比べるとかなり頻回にあるんですよね。
また抗体医薬品(特に免疫チェックポイント阻害薬など)は、がん細胞が共通して発現する分子を標的としています。
そのため、ひとつの薬剤で複数のがん種に効果を示しやすく、臨床試験データを積み重ねることで次々と新たな適応(効能)の追加が可能なんですよね。
そうなってくると、しょっちゅう適応追加があって先生方に情報をお届けする必要があって、先生ももちろん知らなければならない情報なのでアポイントが取れるわけです。
だから、先生に相当嫌われていない限り面会できますし、無理に先生のプライベートに話を合わせなくても仕事の話だけで十分なんです。
患者1人1人の話をする
これも特徴的なところかもしれません。
もちろん、糖尿病や高血圧の薬などでも個々の症例についてディスカッションすることもあります。
ただ、ある程度発売から時間がたつとその処方量は膨大になりますので症例ベースというよりも、臨床試験データの数値を押し出した宣伝や、何度も製品名を伝えることによる印象付けみたいなトークが多くなるかと思います。
しかし、ながらオンコロジー領域では、先生一人当たり見ている癌患者数はプライマリー領域に比べるとそれほど多くはありません。(著名な先生になってくるとかなりの人数になりますが。)
なので、先生ご自身が一人ひとりの患者さんの情報をよく覚えていますので、結構深いところまで話すことができます。
もちろん、個人情報につながるところまでは踏み込みませんが、
- 「こんな副作用がでててさ困ってるんだよね」
- 「この人、家が遠くてこの治療するの大変なんだよね」
- 「この患者さんこんな既往歴があるからこの薬剤使えないよね」
などなどです。
そんなことまで聞いていると、「あの患者さんCR(完全寛解)でさ!」なんて聞いた日には喜びの涙が出ます。
時には、ずっと順調に効果が出ていた患者さんについて「効果が出てよかった」とほっとしたのもつかの間で症状が悪化して亡くなったことなども聞くので気の落ち込みもかなり深いです。
一度は、オンコロジー領域や希少疾病領域を経験してほしい
皆さんは今の担当領域について満足していますか?
私は、以前糖尿病製品をメインに活動する部署におりましたが、毎回先生に同じデータを持って行って同じことを繰り返す毎日が嫌になってこの領域に異動希望を出しました。
今の現状を不安に思ったりや満足できずに、「もうMRやめよっかな」と思っている方。
一度、オンコロジーMRや希少疾病担当MRを経験してほしいなと思います。
これを経験せずに辞めるのは正直もったいないなと思うんですよね。
先生と一人の患者さんについて、真剣にディスカッションする。この経験をしてほしいんです。
今、これらの領域はどんどん人員を増やすために募集も増えていますし、領域未経験の方も数は少ないですが募集があります。
今抱えている違和感を放置しておくのは、後々の後悔につながってしまいます。
そんなの、1回きりの人生でもったいないじゃないですか。
これからも、オンコロジー領域についてありのままの姿を書いていきますので、興味のある方はぜひいろいろと読んでみてください。
そして、勇気のある一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
私は、その姿を全力で応援いたします。
では、また!


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