こんにちは、かずMRです!!
プライマリーケア領域を担当していた頃、「この薬を使って治ったよ!」や「話を聞けてよかった。ありがとう!」といった感謝の言葉を直接もらう機会は、正直あまりなかったです。
「訪問回数で評価される」「納涼会で余興をする」ことはあっても、「純粋な情報提供そのもので感謝される経験」はほとんどなかったように思います。
そんな私がオンコロジー領域に転身して、初めて経験したのが「情報の重み」です。
ある日、担当している先生からこんな言葉をもらいました。
「君のところの薬剤を使ったら患者さんがCR(完全奏効、いわゆる完治)になったんだよ。ありがとう。」
「こんな副作用があるんだね。知らなかった。教えてくれてありがとう。」
「こんな患者がいるんだけど、どのレジメンが最適かな?」
正直、この瞬間は”衝撃”でした。
MRがこんなにダイレクトに感謝されることがあるなんて、全く想像もしていなかった。
ましてや、先生から治療方針の相談を受けることになるなんて。
しかも、特別な関係構築や雑談ではなく、シンプルな情報提供でです。
「ありがとう」の重み
この「ありがとう」を聞いたとき、なんだか今までのMR人生が報われたような気がしたんですよね。
プライマリー領域で経験したあの「訪問回数で評価される日々」や「雑談で好感度を上げる努力」は、決して無駄じゃなかった。
むしろ、その経験があるからこそ、「本当に大切な情報をどう届けるか」を実行できているのだと思います。
プライマリーの経験は財産だ
だから、今プライマリー領域で活動している皆さんには、決して自分の経験を軽く見てほしくないです。
「私なんかオンコは無理だよ」
「エリートしかできないんでしょ」
そう考えるのはもったいないです。
プライマリーもオンコロジーも、「患者さんのために何ができるかを考える」という本質は同じだからです。
オンコロジーMRは、より患者に近い
ただ、その「患者さんのために」という気持ちが、より”直接的”に結果に繋がりやすいのがオンコロジー領域だと思います。
毎日、命に直結する情報を提供し、その情報が「患者さんの選択肢」を増やすことに貢献できます。
これほどMRとしてのやりがいを感じられる場所は、そう多くはないと思います。
次回予告
次回は、そんなオンコMRの1日のスケジュールについて書いてみたいと思います。
スケジュールを知ることで、オンコMRのリアルについて理解できるのではないでしょうか。

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