MRとは?現役MRがリアルに語る「医薬情報担当者」の仕事

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こんにちは、かずMRです!
みなさんは「MR」という仕事をご存じですか?
就活のときに初めて耳にした、という人も多いと思います。私自身もそうでした。

今ネットに出回っているMRの記事は、内容が古く、「え?これいつの時代の話してるの?」みたいな記事が多いので現役のMRである私が現状(2025年9月時点)のMRについて解説したいと思います。

きっかけは就活中の“ある瞬間”

就活中、文系の自分でも医療に関われる仕事ってないかなと探していたとき。トイレでスマホをいじっていたら、ある製薬会社の就活向け動画が流れてきました。

「文系でも医療に携われる!英語もそこまで要らなそう!しかも給料もいい!」
その瞬間、「これしかない!」と直感しました。

まさに偶然の出会いってやつだね。

そうなんだよね。あの時、あの動画を見てなかったら別の職業についてたと思うよ。人生って不思議だね。


目次

MRとは?基本の定義

MRとは Medical Representative(医薬情報担当者) の略。
製薬会社の営業職ですが、単に「薬を売る営業」ではなく、医師や薬剤師に医薬品の正しい情報を届け、逆に現場の声を会社にフィードバックする橋渡し役です。

営業とは少し違うんだね。

営業であることは間違いないよ。でも実際は“情報をどう届けるか”が仕事の本質なんだ。


実際の仕事内容

  • 医師や薬剤師に医薬品の情報提供・収集
  • 学会や講演会の企画サポート
  • 副作用情報のフィードバック
  • 社内での資料作成や報告業務

一見するとかっこよさそうですが、現実は営業ノルマも存在しなかなか厳しい世界です。

ただ、社会貢献度も高く、非常にやりがいのある職種であることには間違いがありません。


初めての医師訪問で学んだこと

正直、引継ぎを受けながら前任が仲良さそうに先生と話していて、あれ?先生って思ってたより怖くないしフランクなんだなと思っていました。

ところが、次に一人で訪問して名刺を出してドキドキしながら面会すると――
「で、今日は何?」超塩対応。度肝を抜かれました。

前任はいろんなアクションを起こして先生との関係を作ったから良好な関係ができていただけで、担当が変わればまたそれは話が違うのです。私という人間をしっかり相手に売らなければならないのだなと、そのときこの業界の厳しさを身に染みて感じました。

担当によってはゼロからのスタートで人間関係を作るのは大変そうだね。

とはいっても、会社が貢献してきた歴史は先生も知っているし評価してるよ。でも、担当者によるところのほうが個人的には影響大きく感じるな


MRのしんどさとやりがい

しんどいのは「顧客の要求に答えられないとき」。
医師の知識レベルは非常に高く、そこに応えられないと落ち込みます。

逆にやりがいを感じるのは、こんな瞬間。

「この前、教えてもらった薬で患者さんの病気がよくなったよ。ありがとう。」
「かずMRさんが担当でよかった。」

うわ~これはうれしいだろうね!

誰かのためになれるっていうのは本当にうれしいよ!


規制が厳しくなった今のMR

昔は先生とランチに行ったり、マラソン大会に一緒に出たりと、プライベートでもつながることがありました。
でも、業界のルールは年々厳しくなり、顧客への接待は禁止され、イベント参加はもちろん、顧客とのランチですら制限がある時代になっています。

それを「やりにくい」と感じるMRも多いのは事実です。
一方で、規制があるからこそ“純粋に情報提供で勝負できる”仕事になったという見方もできます。

人によっては接待やイベント参加が規制されて心身ともに楽な仕事になったという人も多いね。

でもその分、顧客との関係構築の難易度がどんどん上がっている印象です。

MRに必要なスキル

MRと聞くと「医学知識が重要」と思う人が多いでしょう。もちろんそれも必須。
でも実際には、人間関係を長期的に維持する力のほうがはるかに重要だと感じます。

薬学部とかで薬の知識があったほうが有利なんでしょ?

もちろん、薬の知識はあったほうが良いに決まってるけど、信頼がなければ先生は聞いてくれないよ。人との関係構築能力が最も重要だと思うよ。

薬の知識はMR試験でまず身につけることができますので、文系の学生さんもチャレンジすることができます。
文系でも医療業界に携われる数少ない職業かもしれません。


MRの将来性について

「リストラ」「AIで代替される」…MRの将来についてはネガティブな記事も多いです。
でも私は、営業がなくなることはないと思っています。
どんなに優れた薬でも、その価値を忙しい医師にポイントを的確に伝える人が必要だからです。

また、競合の製品もたくさん存在しどれを使うべきか非常に迷うこともあります。

そんな時に、信頼するMRからの情報を参考に処方してくれたりします。

MRがいなくなると言われて十数年。
でも結局、現場では“人”が求められているんですよね。

でも、実際他の業界と同様にこの業界にもリストラの波が押し寄せているのも事実です。
製薬業界のリストラの現状については下の文章でまとめてますので、ぜひ読んでみてみてください。


まとめ

MRは、医薬品を通じて患者さんに貢献する専門営業。
地道さと華やかさの両方を内包する、独特な職業です。

かつては先生と一緒にランチやイベントに行くこともできましたが、いまは規制が厳しくなり、そうした接点はほぼなくなりました。
その分、「情報提供そのもの」で信頼を得なければならない厳しさがあります。

しかし、それを裏返せば──
多忙な医師にとって、MRが“直接の情報源”が重要になることもあるのです。
情報がが氾濫し、正しい内容を見極めることが難しくなる中、人間力や誠実さをもって正確な情報を届ける役割はむしろ重要性を増しています。

もしあなたが、

  • 営業やってみたいけど数字だけを追う仕事には違和感がある
  • 医療に関わりたいけど研究者の道ではない
  • 文系だから医療にはかかわれないのではとあきらめている人
  • 人との関係づくりにやりがいを感じる

こんな人には、MRは間違いなく“刺さる”職種だと思います。

大変なことも多いですが、その先で得られる「ありがとう」は何にも代えがたい報酬です。
しかも、実際に結構稼げますよ…。

どうでしたでしょうか?
少しでもMRという仕事に興味が出てきましたか?
もし気になった方は、MRの1日の流れや年収、やりがいについての記事もぜひ読んでみてください。

では、また!!

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