こんにちは、かずMRです!!
前回は、希少疾患MRの年収構造について調べてみました。
関連記事:
希少疾患MRの年収はなぜ高い?現役オンコロジーMRがオーファン領域の給与構造を本気で調べてみた
その中で、もう一つどうしても気になったテーマがあります。
それが、
バイオベンチャーMRの高年収
です。
X界隈を見ていると、バイオベンチャーMRと思われる方のアカウントを見かけることがあります。
そして、どの方もなんだか羽振りがよさそうに見えるんですよね。
正直、うらやましい。
いや、かなりうらやましい。笑
年収1,300万円。
RSUあり。
立ち上げメンバー。
外資系バイオベンチャー。
こういう言葉を見るたびに、現役MRとしてはどうしても気になります。
XでバイオベンチャーMRの羽振り良さそうな投稿を見るたびに、歯を食いしばって耐えています。笑
ただ一方で、そんなにおいしい話だけのはずがありません。
高年収の裏には、きっと相応の努力やリスク、メガファーマとは違う働き方があるはずです。
そこで今回は、バイオベンチャーMRの高年収の実態について、本気で調べてみることにしました。
実際に、バイオベンチャーに勤めている知人にも話を聞いています。
内容次第では、
「自分も本格的に転職を考えてみようかな……」
なんて思ったり、思わなかったり。
今回は、現役メガファーマMRの目線から、
- バイオベンチャーMRの年収はなぜ高いのか
- その高年収は何の対価なのか
- メガファーマMRとは何が違うのか
- 自分に本当に向いているのか
このあたりを整理してみます。

今回もカネの話やー!!



おいおい…
まず整理|希少疾患MRとバイオベンチャーMRは別物です
最初に、ここだけは整理しておきたいです。
希少疾患MRとバイオベンチャーMRは同じ意味ではありません。
ここを混同すると、かなり話がややこしくなります。
希少疾患MRは、担当する領域の話です。
つまり、希少疾患やオーファン領域を担当するMRのことです。
一方で、バイオベンチャーMRは、所属する会社の規模やフェーズの話です。
つまり、バイオベンチャー企業で働くMRのことです。
なので、メガファーマの中にも希少疾患MRはいます。
逆に、バイオベンチャーの中にも、オンコロジー、免疫疾患、希少疾患、再生医療、診断領域など、さまざまな領域を担当するMRがいます。
つまり、
希少疾患MR=担当領域
バイオベンチャーMR=所属企業・会社フェーズ
ということです。
前回の記事では、希少疾患MRの年収構造を整理しました。


今回はそこから一歩進めて、所属企業や会社フェーズとしての「バイオベンチャーMR」に焦点を当ててみます。
そもそもバイオベンチャーとは?
では、そもそもバイオベンチャーとは何でしょうか。
厳密な定義はいくつかありますが、一般的には、
と考えるとわかりやすいと思います。
大手製薬会社がすでに大きな組織、複数の製品、豊富なパイプラインを持っているのに対して、バイオベンチャーは特定の技術や製品、疾患領域に強くフォーカスしていることが多いです。
たとえば、
- 遺伝子治療
- 再生医療
- 抗体医薬
- 細胞治療
- 希少疾患
- がん治療
- 新しい診断技術
など、比較的新しい技術やニッチな領域に特化しているケースがあります。
ただし、ここも注意が必要です。
「バイオベンチャー」と一口に言っても、会社の規模やフェーズはかなり幅があります。
社員数が少ないスタートアップに近い会社もあれば、すでに世界的に有名になった企業もあります。
創業時はバイオベンチャーだったけれど、現在は大企業化している会社もあります。
また、成功したバイオベンチャーがメガファーマに買収され、大手企業の一部門になるケースもあります。
つまり、バイオベンチャーは固定されたラベルというより、
技術・会社規模・成長フェーズ・組織の成熟度
を含んだ、かなり幅のある言葉だと思った方がよさそうです。
バイオベンチャーとして語られることがある企業例
バイオベンチャーのイメージをつかむために、公開情報や業界での分類をもとに、企業例を整理してみます。
ただし、ここで挙げる企業は、あくまで理解のための例です。
現在の企業規模、採用状況、報酬制度、MR職の有無などは各社で異なります。
また、特定企業の待遇やリスクを断定する意図はありません。
国内バイオベンチャーとして語られることがある企業
- 楽天メディカル
- サンバイオ
- ペプチドリーム
- アンジェス
- そーせいグループ
- Craif など
創薬、再生医療、診断技術、プラットフォーム技術など、事業内容は各社でかなり異なります。
外資系バイオ・スペシャリティ企業として語られることがある企業
- argenx
- Amicus Therapeutics
- Alexion など
希少疾患、免疫疾患、スペシャリティ領域と重なることがあります。
バイオベンチャーの先駆け、または現在は大企業化した企業
- Genentech
- Biogen
- Amgen など
創業時はバイオベンチャー的な存在でも、現在は巨大企業になっているケースもあります。
かつて独立企業として存在し、現在は大手傘下に入った企業
- Genzyme
- Shire など
バイオベンチャーやスペシャリティ企業は、成功すると大手製薬会社に買収されることもあります。
このあたりが、バイオベンチャーという世界の面白さでもあり、不確実さでもあると感じました。
結論|バイオベンチャーMRの高年収は「不確実性への対価」かもしれない
先に結論から書きます。
バイオベンチャーMRは、求人条件によってはかなり高年収を狙いやすい選択肢の一つだと思います。
ただし、それは単に、
「楽して稼げる」
「夢のある世界」
「メガファーマより上」
という単純な話ではなさそうです。
むしろ僕なりに整理すると、バイオベンチャーMRの高年収は、
立ち上げフェーズ
会社の知名度の低さ
社内インフラの薄さ
パイプラインの不確実性
高い自走力
採用競争
RSUやSOなどの株式報酬
こうしたものへの対価でもあるのだと思います。
つまり、
高年収=おいしい話
ではなく、
高年収=背負うものも大きい
と考えた方が自然です。
ここを理解せずに、年収だけを見て飛びつくのは危ないかもしれません。
バイオベンチャーMRの年収はどのくらい?
では、バイオベンチャーMRの年収は実際どのくらいなのでしょうか。
求人情報や転職市場の情報を見ると、かなり幅がありそうです。
一般的なバイオベンチャーMRでは、600万円〜900万円台の求人もあります。
一方で、日本法人立ち上げ、スペシャリティ領域、KAM、RSU付きの外資系案件などになると、800万円〜1,300万円程度の提示が見られることもあります。
さらに、インセンティブや株式報酬が大きく乗るケースでは、1,500万円以上という話も出てきます。
ただし、ここはかなり注意が必要です。
その年収が、
現金年収なのか
インセンティブ込みなのか
RSU込みなのか
一時的なサインオンボーナス込みなのか
福利厚生を含まない金額なのか
によって、実態はかなり変わります。
「年収1,500万円」と聞くと夢があります。
でも、その中に未確定のインセンティブやRSUが含まれているなら、現金で確実にもらえる年収とは分けて考えるべきです。
ここを混同すると、かなり危ないと思いました。


求人情報から見える年収レンジのイメージ
あくまで求人情報や転職市場の情報をもとにした目安ですが、バイオベンチャーMRの年収レンジは以下のように整理できそうです。
| パターン | 年収レンジの目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 一般的なバイオベンチャーMR | 600万円〜900万円台 | 会社規模や製品フェーズにより差が大きい |
| 日本法人立ち上げメンバー | 800万円〜1,300万円程度 | 即戦力採用で高めに出る可能性 |
| スペシャリティ領域・KAM | 900万円〜1,500万円程度 | 大学病院・KOL対応経験が評価されやすい |
| ハイパフォーマー | 1,500万円以上の可能性 | インセンティブやRSU込みの場合あり |
| RSU・SO付き求人 | 現金年収+株式報酬 | 株価・為替・ベスティング条件に注意 |
ただし、これはあくまで目安です。
有価証券報告書の平均年間給与のように、統一された公式データではありません。
求人票、エージェント情報、口コミ、業界情報が混ざるため、断定的には見ない方がよいと思います。
特に、
「年収2,000万円以上」
のような話は、インセンティブや株式報酬が大きく乗った一部のハイパフォーマーのケースと考えた方が自然です。
全員がその水準を狙えるわけではないと思います。
メガファーマの平均給与と単純比較してはいけない
ちなみに、国内大手製薬会社の平均年間給与を見ると、かなり高い会社もあります。
中外製薬、第一三共、武田薬品工業、アステラス製薬などは、平均年間給与が1,000万円を超える水準で公表されていることがあります。
ただし、ここも注意が必要です。
有価証券報告書などに載っている平均年間給与は、MRだけの年収ではありません。
研究、開発、本社部門、管理職なども含む全従業員平均です。
そのため、バイオベンチャーMRの求人年収と単純に横並びで比較するのは少し危険です。
さらに、メガファーマには、
- 住宅手当
- 借り上げ社宅
- 退職金
- 福利厚生
- 企業年金
- 休暇制度
- 教育制度
などが手厚いこともあります。
一方で、バイオベンチャーでは、そうした福利厚生が基本給に一本化されている場合もあります。
つまり、提示年収だけを見るとバイオベンチャーが高く見えても、実質的な可処分所得や将来の退職金まで含めると、見え方が変わる可能性があります。
これはかなり重要だと思いました。
バイオベンチャーMRの年収が高くなりやすい5つの理由
ここからは、なぜバイオベンチャーMRの年収が高くなりやすいのかを整理します。
僕なりに考えると、主な理由は5つあります。
① 立ち上げフェーズで即戦力が必要だから
まず1つ目は、立ち上げフェーズです。
バイオベンチャーでは、日本法人の立ち上げや新薬上市のタイミングでMRを採用するケースがあります。
このフェーズでは、会社側にあまり時間がありません。
教育して数年かけて育てるというより、
最初から動ける人
大学病院やKOLと話せる人
専門領域の経験がある人
広域を自走できる人
を採用したいはずです。
つまり、かなり即戦力志向です。
そのため、MR経験10年以上、大学病院担当経験、KOL対応経験、スペシャリティ領域経験などがある人材に対して、高い報酬を提示することがあるのだと思います。
これは単純に、
できる人材を採るための採用競争プレミアム
とも言えます。
メガファーマにいる優秀なMRをわざわざ引き抜くには、今より魅力的な条件を出さないと動いてもらえません。
だからこそ、年収が高くなりやすい。
これはかなり納得感がありました。
② 会社の看板に頼れないから
2つ目は、会社の知名度です。
これはかなり大きいと思いました。
僕は今、いわゆるメガファーマに在籍しています。
誰もが知っている製薬会社です。
面会のときに会社名を出せば、少なくとも怪しまれることはほとんどありません。
多くの施設では前任者がいて、過去の活動履歴や施設情報もある程度そろっています。
これは普段、当たり前のように感じています。
でも、実はかなり大きなアドバンテージなんですよね。
一方で、バイオベンチャーの場合はそうはいかないこともあります。
製薬業界にいる自分でも、正直よく知らない会社があります。
その会社を認知してもらうところから始める。
製品価値を理解してもらう。
疾患そのものを知ってもらう。
診断や治療につながる導線を作る。
これは想像以上にハードルが高そうです。
つまり、大手製薬会社のMR経験が活きる部分はある。
でも、
メガファーマの看板を外したときに、自分はどこまで戦えるのか。
ここはかなりリアルに考える必要があると感じました。
会社名で会ってもらえる。
前任者の関係性がある。
施設情報が残っている。
こうしたものは、実は自分の実力ではなく、会社が積み上げてきた資産でもあります。
それを外したときに、自分が本当に医師から必要とされるMRでいられるのか。
これは、バイオベンチャーMRを考えるうえでかなり大事な問いだと思います。
③ 社内インフラが整っていない場合があるから
3つ目は、社内インフラです。
大手製薬会社であれば、
- 学術
- メディカル
- 上司
- 先輩
- 社内システム
- コンプライアンス体制
- 研修制度
- 資材作成フロー
など、かなり整った環境があります。
困ったときに相談できる。
確認できる。
判断基準がある。
過去の事例がある。
これは大手にいると当たり前に感じます。
でも、バイオベンチャーでは、その整備状況は会社によってかなり差がありそうです。
もちろん、すべてのバイオベンチャーがそうだとは言えません。
外資系で本国のサポートが手厚い会社もあるでしょうし、日本法人でも体制が整っている会社はあると思います。
ただ、立ち上げフェーズや少人数組織では、
学術サポートはどこまであるのか。
上司にすぐ相談できるのか。
コンプライアンス判断はどうするのか。
資材や社内手続きはどこまで整っているのか。
現場判断はどこまで求められるのか。
このあたりは、かなり重要な確認ポイントだと思いました。
つまり、バイオベンチャーでは、
全部自分でやれるぐらいの人
でないと厳しい可能性がある。
これは高年収の裏側にある、かなり大きなポイントだと思います。
④ パイプラインや事業継続の不確実性があるから
4つ目は、パイプラインです。
個人的に、一番怖いなと感じたのはここです。
メガファーマであれば、複数の領域、複数の製品、複数の開発品があります。
一つの製品が厳しくなっても、別の製品や別領域でカバーできる可能性があります。
でも、バイオベンチャーではそうはいかないこともあります。
パイプライン数が少ない。
開発がうまくいくか分からない。
日本で承認されるか分からない。
上市後に市場で受け入れられるか分からない。
これは、誰にも分かりません。
つまり、かなり不確実性が高い。
だからこそ高年収なのだと思います。
年収1,300万円。
RSUあり。
立ち上げメンバー。
この言葉だけを見ると夢があります。
でも裏を返せば、会社もそれだけの条件を出さないと、優秀な人材を採用できないということでもあります。
そして、もしパイプラインがうまくいかなかった場合、組織が縮小したり、日本撤退や買収によって働き方が大きく変わったりする可能性もあります。
そう考えると、バイオベンチャーに行く人は、ある程度、
キャリアの変化を柔軟に受け入れる覚悟
も持っているのかもしれません。
⑤ RSUやストックオプションで報酬が上振れすることがあるから
5つ目は、株式報酬です。
バイオベンチャーや外資系企業の求人を見ていると、RSUやストックオプションという言葉が出てくることがあります。
RSUとは、ざっくり言うと、
一定期間働くことで、会社の株式を受け取れる報酬制度
です。
ストックオプションは、
あらかじめ決められた価格で将来株式を買える権利
のようなものです。
このあたりが年収に上乗せされることで、見かけ上の報酬がかなり大きくなることがあります。
ただし、ここも注意が必要です。
RSUやストックオプションは、現金年収と同じではありません。
株価が下がることもあります。
為替の影響を受けることもあります。
権利確定まで一定期間働く必要があります。
退職時の扱いも会社によって違います。
税金の扱いも理解しておく必要があります。
つまり、
RSU込みで年収1,500万円
と聞いても、それをそのまま現金年収と同じように見るのは危険です。
RSUはうまくいけば大きな資産形成につながる可能性があります。
一方で、株価や会社の状況によって、期待していたほどの価値にならない可能性もあります。
このテーマはかなり奥が深いので、別記事で詳しくまとめています。


メガファーマMRとバイオベンチャーMRの違い
ここまで調べてみて感じたのは、メガファーマMRとバイオベンチャーMRは、同じMRでもかなり働き方が違いそうだということです。
かなりざっくり整理すると、以下のようになります。
| 項目 | メガファーマMR | バイオベンチャーMR |
|---|---|---|
| 会社の知名度 | 高いことが多い | 低い場合もある |
| 社内インフラ | 整っていることが多い | 会社によって差が大きい |
| 学術・メディカル体制 | 支援が厚いことが多い | 少数体制の場合もある |
| パイプライン | 複数領域・複数製品があることが多い | 特定製品への依存度が高い場合もある |
| 裁量 | 標準化された活動が多い | 大きい場合がある |
| 報酬 | 安定的 | 上振れ余地がある |
| リスク | 比較的分散されている | 会社・製品フェーズの影響を受けやすい |
| 向いている人 | 組織の中で専門性を磨きたい人 | 自走して市場を作りたい人 |
もちろん、これはかなり一般化した比較です。
メガファーマでも裁量の大きい仕事はあります。
バイオベンチャーでも体制が整っている会社はあります。
ただ、傾向としては、バイオベンチャーの方が、
自分で考えて、自分で動いて、自分で市場を作る力
を強く求められやすいのだと思います。
バイオベンチャーは「一人支店長」的な力が必要かもしれない
バイオベンチャーで働く人に話を聞いていて印象的だったのは、
一人支店長
という感覚です。
もちろん会社によります。
でも、少人数で広域を担当する場合、かなり自分でやる範囲が広くなりそうです。
ターゲット施設を考える。
医師との関係を作る。
疾患啓発の流れを考える。
必要な情報を自分で取りに行く。
論文を読む。
社内に確認する。
講演会を企画する。
資材や手続きも自分で把握する。
トラブルが起きたら自分で動く。
大手にいると、営業所やチーム、上司、学術、メディカル、本社機能が支えてくれます。
でも、バイオベンチャーでは、そうした支援が薄い場面もあるかもしれません。
その分、裁量は大きい。
でもその分、責任も大きい。
ここをどう捉えるかだと思います。
「自由で面白そう」と思う人もいるでしょう。
一方で、
「全部自分でやるのはしんどい」
と感じる人もいるはずです。



僕は正直、後者の気持ちもかなりあります。笑
人材もかなり「尖っている」世界かもしれない
また、バイオベンチャーで働く人材も、かなり尖っている世界なのかもしれません。
僕の会社にも、バイオベンチャーから転職してきた方がいます。
話を聞くと、大手企業とはかなり文化が違うようです。
大手企業は、良くも悪くも人事機能がしっかりしています。
採用、教育、評価、異動。
ある程度、組織として人を選び、育て、管理する仕組みがあります。
一方で、バイオベンチャーでは、会社の看板よりも、自分の力で壁を突破していく力が求められやすいのかもしれません。
もちろん、これは会社によって違います。
ただ、少人数で市場を作るフェーズでは、
自分で考える。
自分で動く。
自分で関係を作る。
自分で成果に結びつける。
という力がかなり求められそうです。
少し大げさに言えば、
孤高の戦闘民族
みたいな世界なのかもしれません。
これは魅力でもあると思います。
でも、自分がその環境で本当にやっていけるのかは、かなり慎重に考えた方がいいとも思いました。
バイオベンチャーMRに向いていそうな人
では、バイオベンチャーMRに向いていそうなのはどんな人でしょうか。
僕なりに整理すると、こんな人だと思います。
自走できる人
まずは、自走できる人です。
指示を待つのではなく、自分で考えて動ける人。
ターゲットを決める。
優先順位をつける。
必要な情報を取りに行く。
自分で仮説を立てる。
動きながら修正する。
こういう力がかなり求められそうです。
会社の看板に頼らず営業できる人
メガファーマの看板がなくても、医師と信頼関係を作れる人。
これはかなり強いと思います。
会社名で会ってもらうのではなく、
この人と話す価値がある
と思ってもらえるかどうか。
ここが問われる世界なのかもしれません。
不確実性を受け入れられる人
バイオベンチャーは、良くも悪くも変化が大きい世界です。
組織が変わる。
方針が変わる。
パイプラインの状況が変わる。
買収や撤退の可能性もある。
こうした不確実性を、ただの不安ではなく、
変化のある環境で成長できるチャンス
と捉えられる人は向いていそうです。
0から1を作るのが好きな人
すでに出来上がった市場で戦うよりも、まだ認知されていない疾患や製品を広げていくことに面白さを感じる人。
これはバイオベンチャー向きだと思います。
会社の仕組みも、施設との関係も、診療導線も、まだ整っていない。
そこに入り込んで、少しずつ形にしていく。
これは大変ですが、かなり面白い仕事でもありそうです。
大学病院・KOL対応経験がある人
大学病院やKOL対応の経験がある人も、かなり相性が良さそうです。
バイオベンチャーの製品は、専門性が高いことが多いです。
そのため、専門医やKOLと深く話せる力は重要だと思います。
論文を読む。
エビデンスを理解する。
疾患背景を把握する。
医師の考え方を理解する。
講演会を企画する。
こうした経験は、かなり武器になりそうです。
逆に慎重に考えた方がいい人
一方で、バイオベンチャーMRを慎重に考えた方がいい人もいると思います。
安定した環境を重視する人
まず、安定を重視する人です。
メガファーマのような雇用安定性、福利厚生、退職金制度、社内異動の選択肢を重視する人にとっては、バイオベンチャーは不安が大きいかもしれません。
高年収に見えても、福利厚生や将来の退職金まで含めると、実質的な差は思ったより小さい可能性もあります。
仕組みが整った環境で働きたい人
社内フローが整っている。
資料が用意されている。
困ったときにすぐ相談できる。
判断基準が明確にある。
こうした環境が好きな人は、バイオベンチャーではストレスを感じるかもしれません。
もちろん会社によります。
ただ、立ち上げフェーズでは、仕組みを使う側ではなく、仕組みを作る側になる可能性があります。
パイプラインの厚さを重視する人
パイプラインの厚さに安心感を持つ人も、慎重に考えた方がよさそうです。
メガファーマでは、一つの製品が厳しくなっても、別の製品や領域でカバーできる可能性があります。
でもバイオベンチャーでは、特定製品への依存度が高いケースがあります。
これはキャリア上のリスクとして見ておくべきだと思います。
調べてみて思ったこと|自分は本当にバイオベンチャーに行きたいのか?
ここまで調べてみて、正直かなり考えさせられました。
最初は、バイオベンチャーMRの高年収にかなり興味がありました。
Xで見かける羽振りの良さ。
年収1,300万円。
RSUあり。
立ち上げメンバー。
外資系バイオベンチャー。
そういう言葉を見ると、現役MRとしてはどうしても気になります。
でも、調べていくうちに少し冷静になりました。
たしかにバイオベンチャーMRは魅力的です。
高年収を狙える可能性がある。
裁量が大きい。
会社の成長を近くで感じられる。
0から市場を作る面白さがある。
RSUやSOで報酬が上振れする可能性もある。
でも一方で、背負うものもかなり大きそうです。
会社の看板がない。
社内インフラが薄いかもしれない。
パイプラインが限られるかもしれない。
組織変更や買収、撤退の可能性がある。
自分で判断し、自分で動く力が求められる。
つまり、バイオベンチャーMRの高年収は、単純なご褒美ではないのだと思います。
それは、
不確実性を受け入れることへの対価
自走力への対価
立ち上げフェーズを背負うことへの対価
会社の看板に頼らず市場を作ることへの対価
なのかもしれません。
高年収はたしかにうらやましいです。
でも、
自分は本当にその環境で戦えるのか。
その不確実性を楽しめるのか。
メガファーマの看板を外しても勝負できるのか。
家族や生活とのバランスは取れるのか。
ここまで考えたうえで判断する必要があると思いました。
まとめ|バイオベンチャーMRの高年収は「夢」ではなく「対価」である
バイオベンチャーMRの高年収は、たしかに魅力的です。
年収1,300万円。
RSUあり。
立ち上げメンバー。
外資系バイオベンチャー。
こうした言葉を見ると、現役MRとしてはどうしても気になります。
でも、今回調べてみて感じたのは、バイオベンチャーMRの高年収は、単なる夢ではないということです。
むしろ、
- 立ち上げフェーズで即戦力が求められる
- 会社の看板に頼らず市場を作る必要がある
- 社内インフラが整っていない場合がある
- パイプラインや事業継続の不確実性がある
- RSUやSOなどの株式報酬で報酬が変動する
こうした要素への対価なのだと思います。
つまり、バイオベンチャーMRの高年収は、
楽して稼げる世界
ではなく、
高い自走力と不確実性を引き受ける世界
と考えた方が自然です。
もちろん、それを面白いと感じる人にとっては、かなり魅力的なキャリアだと思います。
会社の成長を自分の資産形成に結びつけられる可能性もあります。
0から市場を作る経験もできます。
メガファーマでは得られない裁量やスピード感もあるはずです。
一方で、安定した環境や手厚い社内支援、パイプラインの厚さを重視する人にとっては、慎重に考えた方がいい選択肢かもしれません。
高年収だけで判断しない。
その裏にある働き方、リスク、報酬制度、自分の適性まで見たうえで考える。
今回調べてみて、そう感じました。
正直、まだうらやましい気持ちはあります。笑
でも、ただうらやましがるだけではなく、
なぜ高年収なのか
何の対価なのか
自分に合っているのか
を考えることが大事だと思います。
今すぐ転職しなくてもいい。
でも、外の世界を知っておくことは、現役MRとしてかなり意味がある。
僕はそう思います。
では、また!!










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